心理学で高める仕事のスキル
非常にざっくりとしたした理解ですが、
1879年、ヴントによって実験心理学という科学として誕生した心理学は、
実験室内での研究にとどまっていることへの批判から、
より実践的な、人の心を治癒するものとして臨床心理学が生まれ、
また、病理に対する治療にとどまらず、
人間をトータルに見ることから、幸福感の成長に着目するポジティブ心理学へと、
そのフィールドを広げてきたと理解してます。
勿論、実験心理学は、臨床心理学の誕生により消失したわけではなく、その実験精神や手法は、認知心理学にも、社会心理学にも、継承されていて、また、ポジティブ心理学は、当然ながら人の心の治療を否定しているのでもありません。
臨床心理学の教育モデルとして、
科学者=実践家モデルがあります。
これは、上記の心理学の歴史から見れば、
至極まっとうなモデルのように見えます。
科学者=実践家モデルは、
下山教授による臨床心理学の教科書で知りましたが、このモデルは、臨床心理学に限らず、仕事をしていく上で、非常に重要なものです。
事実を客観的に見て、問題点は何なのかの仮説を立て、それを検証し、得られたエビデンスを元に合理的な判断、行動を取る、
こうした科学者=実践家モデルは、臨床心理士だけのモデルではなく、ビジネスマンのモデルのひとつだと思います。
実験、観察、調査などの研究法や統計など、
心理学というフィールドの中で、学ぶことで、日々の仕事にも活かせていきたいなと思います。