心理学への入り口
最近、俄然、教育心理学に興味が湧いて来た。きっかけは、市川伸一先生の「学ぶ意欲の心理学」(PHP新書)。放送大学で集中して放映されていた先生の授業を視聴し、さらに興味関心が強くなった。
また、向後千春先生の教える技術やアドラー心理学関連の本も読み始めた。これまで統計の教科書は使わせていただいていたが、むしろ、先生の本業であられる教育工学、インストラクショナルデザインに、今は、非常に引き寄せられる。
心理学そのものに興味を持ち始めたのが、ほぼ1年前の今頃。仕事上で出会ったワークエンゲイジメントがきっかけだった。東大の島津明人先生が翻訳されているワークエンゲイジメントの入門書を読んで、目からウロコが落ちた気がしたのだった。
半年強の期間ではあるが、ぼんやりと自分なりの心理学のイメージが出来上がったような気がする。
私の中での心理学に対しての期待は、科学と実践の両立だ。臨床心理学の教科書に出てくる言葉だが、これは、臨床心理学だけに限らないのではないか?と思っている。ポジティブ心理学も科学による実証性は認められるところだと理解している。教育心理学もまた、認知心理学に基づき、教育という現場で実践されている。
教える、学ぶということは、日常、職場でも行っていることだけに、より、自分事として考えやすい。部下の指導は勿論、お客さまへのプレゼン、研修、ワークショップ、セミナーなど、自分がやってきたことを題材に、気づきが得られる。
教育心理学は面白いと感じるのは、このように、自分の知識や経験にあてはめて考えることができるからだと、でも、組織行動論や生涯発達でも、そう思ってたなあ。
心理学への入り口は、日常、いろいろなところに見つけられると、あらためて感じたのでした。