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47歳からの心理学学習帖

東京未来大学モチベーション行動科学通信課程に在籍する47歳おっさんの学習記録

新しい幸福論

新しい幸福論 (岩波新書)

新しい幸福論 (岩波新書)

今月、橘木俊詔さんの新書が岩波、中公から発売されています。

これまで展開されてきた格差社会論に続く議論だろうとはおもいますが、ピケティを援護として、より具体的、実践的な論調を期待しています。


すみません。まだ読んでません。

読んだら、また、このブログに書きます。


なんだ、それだけか、ということなんですが、今日、書きたかったのは、橘木さんの岩波新書のタイトルに触発されたからなんです。


新しい幸福論。


このタイトルは、やはり、これまでの格差社会論からの新たな展開を期待させます。

日本の経済格差では、ジニ係数を分析の拠りどころとして、格差社会という実態の確認がなされたわけですが、これまでの展開では格差社会の構造が固定化され、金持ちはより金持ちになり、貧乏人はより貧乏になっていくという、そのカラクリを明らかにしていくことが基調であったと思います。

ただ、マクロ的な経済から見ると、その構造は説得力を持つとして、では、政策を考えたときに経済格差だけに論点をおいていたのでは、なかなか進んでいかないという現実があるのではないか。

それは、富裕層だけでなく、貧困層にも、現状肯定者が存在するからではないのか。

例えば、フリーターニートは、非正規雇用の立場に身を置かざるをえない人もいれば、自ら選択した人もいることが確認されています。

富裕層と貧困層について、経済的な見方では動かしようのない人間の心理がやはり働いている。ただ、この心理は一面で語れるものではないでしょう。


格差社会が実態であり、しかもその格差が拡がっているといっても、では、貧困層は皆不幸なのかとは言えません。幸福という尺度は人それぞれ違うんではなかろうか。逆に、人それぞれの幸福論が、実は格差社会を作り上げているとも想定できるのです。ここには、人は環境から影響されるだけではなく、自ら環境に働きかけ、環境を創造するという仮定に立っています。

貧富からのアプローチとは別に、幸福論について検証し、分析し、構造を明らかにしていく試みが必要です。

そうしたアプローチは、社会学からすでに提出されています。例えば、山田昌弘さんの希望格差社会

ただ、幸福論も本来、経済学の主要テーマであることを思い起こすのなら、橘木さんの今度の新書は、これまでの分析とは違った角度からメスを入れるものではないのだろうか?


読む前に、こんな期待を書いておきたかったのでした。

書店に並ぶのが楽しみです。