なぜキャリアコンサルタントなのか?
最初、キャリアコンサルタントについて、なぜ、こういう名称なのか、違和感があった。
厚労省としては、日本ではカウンセラーは、心理色が強すぎるからというのが理由のようで、その説明も今ひとつピンとこなかった。
実際、キャリアコンサルタントを取得するには指定の講座を受ける必要がある。その講座の多くは、キャリアカウンセリングを内容にしている。
今でも合点がいくところにはないが、やはりコンサルタントなのかなと感じる。
キャリアコンサルタントには、求職者と職業のマッチング、労働需給の調整が、実際、優先度高く求められるのだろう。カウンセリングはその手段であっても目的にはならない。
だとすると、クライエントの話に耳を傾けながらも、キャリアコンサルタントには傾聴に終始されては困ることになる。そうした勘違いを避けるために、カウンセラーではなく、コンサルタントとしたんではないだろうか?
カリキュラムにも、労働法や労働経済が含まれているのも、心理的な解決だけではない、実際の明確な成果が求められている証拠だと感じる。
だからといって、カウンセリングが不必要なわけはない。カウンセリングは核となる技術だ。
このあたり、書けば書くほど当たり前の話にしかならないので、この辺で。