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47歳からの心理学学習帖

東京未来大学モチベーション行動科学通信課程に在籍する47歳おっさんの学習記録

キャリアコンサルタントの教科書を読む

キャリアコンサルティング 理論と実際 4訂版

キャリアコンサルティング 理論と実際 4訂版


キャリア・コンサルタントではなく、キャリアコンサルタントと呼ぶのが、制度上は正しいようです。
この本を読むと、各章の最初に同様に、キャリアコンサルタントの表記についてコメントがついています。資格制度と関連したキャリアコンサルタントがどういう資格なのか、また職業なのかがよくわかります。

渡辺とハーのキャリアカウンセリング入門で、キャリアカウンセリングは、米国の19世紀末からの経済史、産業の変遷の中で誕生し、発展してきたと記述されています。
同様に、木村氏のこの本からは、キャリアコンサルタントが現在の日本の経済、社会状況から要請されているものだということが良く理解できます。
言い換えれば、キャリアコンサルタントは日本の現在の状況が作り出したのであり、単に米国のキャリアカウンセラーを輸入したものではない、ということです。
つまり、キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントは。むしろ、別ものと考えたほうが良いのかもしれません。
もちろん、キャリアコンサルタントを支える知識は、スーパーやシャイン、ホランドなど米国のキャリア理論も含まれるし、カウンセリングの考え方、進め方もロジャーズに負っているのも事実です。
ただ、それらの理論をどのように使い、実践していくかは状況に左右される部分が大きい。理論にクライエントを当てはめるのではなく、クライエントに即して、理論の取捨選択をしていく必要がある。
心理学でも文化は大きなトピックです。
個人主義集団主義と対比されることもありますが、米国の実験結果が日本でも妥当性を持つのかは試してみないとわからない。
木村氏は、現在、キャリアコンサルティングが日本でどのように実践され、何を期待されているのかを手際良く整理されています。
この点、キャリアコンサルタントへの入り口として、最適な教科書だと思います。