47歳からの心理学学習帖

週末研究者の研究ノート。キャリアカウンセリングを中心に、心理学、社会学などのトピックを取り上げていきます。過去記事には東京未来大学在籍時の学習ノートをそのまま残しています。

凄味と可憐さが両立するハ ジウォンの演技

この4月から「韓国朝鮮の歴史」の授業が、放送大学で始まります。


かつて、私が高校生の頃、世界史を取っていたのですが、朝鮮半島の歴史について、あまり教えられた記憶はありません。
予備校でも、念のためにおさえとく?というレベルでしかなかったと思います。
むしろ、日本史を勉強してると、朝鮮半島との関わりは、神功皇后から始まって取り上げられるのだと思いますが、私は、英語型のクラスに属していたため、英語の授業の比重が高く、他の科目は、科目数も授業時間も削られていたのでした。
そのため、高校の社会科は、現代社会、世界史、政治経済の3科目必須で、かつ、他の科目を選択することはできなかったのでした。

ひところと比べて、韓国ドラマの放送も少なくなりましたね〜。

私が韓国ドラマを見始めたのは、ビークに遅れ、下火になりかけたころなので、「冬のソナタ」も、「チャングム」も見たことはありません。
「華麗なる遺産」、「トンイ」から見始めて、今もNHK BSの放送されている「奇皇后」を毎週欠かさず、見ています。

「トンイ」、「奇皇后」に共通しているのは、どちらも確かに実在した人物をモデルにしてはいるが、たぶんに史実とは異なるストーリーに仕上がっているらしいのです。

ドラマの最初に必ず、このドラマは史実とは違います、と断りが入っています。

これは、どういうことなのだろうか?と感じるわけです。

だって、ドラマは、元々、そういうもんだろ、と、かつて、仮面の忍者赤影子連れ狼を見て来たなら、ドラマに史実なんか、求めていないのです。

韓国社会が、史実に敏感だとして、それは歴史認識の議論を見ても、さもありなんと察することはできます。

しかし、他の韓国歴史ドラマを見ても、はて、この時代に、こんな衣装をまとった女性がいたのだろうか?とか、不思議に思うことはいろいろあります。
ただ、そういう自分の認識が正しいと結論づける知識は、私にはありません。
韓国朝鮮の歴史について、詳しく教えられたことも、勉強したこともないからです。

日本の大河だと、時代考証の上、小道具まで、その時代に存在したモノを取り揃えるらしいです。
歴史をどこまで忠実に再現しているのかの評価も、私にはできませんが、ドラマである以上は、結局のところ、完璧ということはありえません。

関ヶ原の戦いを描くために、10万人のエキストラを雇うのはムリですよね。

なので、「奇皇后」のどこが史実と違うのか、私はわかりません。
でも、このドラマは面白いし、ワクワクするし、ゾクゾクもする。
ハ ジウォンの魅力も非常に大きいですが、主人公のキ ヤンを取り囲む、めまぐるしい人間関係が、韓国ドラマに有り勝ちな復讐劇を超えてる。
タナシルリも憎たらしく、残酷であり、高慢に演じきっている一方、愛敬や可愛らしさも感じさせる。
このドラマの登場人物は、相反する二面性を見せるように演出されているんじゃないかな? キ ヤンは、その典型ですね。

韓国と日本とでは、ドラマの中で描かれる人間関係は違うし、その演出の仕方も違うけれど、むしろ、その違うというところに、日本人にとっての韓国ドラマの面白さがあるような気がします。

歴史を知ると、ドラマの見方も変わるのかな?