行政書士〜効果的な記憶を使った学習方法
前回、簿記の勉強の仕方を書きましたので、今度は、行政書士の勉強の仕方を書きます。
行政書士は、昔、運転免許センターへ行くとその近所に軒を並べていたものですが、今はすっかりそのような景色はなくなりました。
行政書士は、弁護士などと並ぶ公的資格で、法律系の資格になります。
その名の通り、行政法が範囲に含まれますが、民法も出願されます。
私が受けた20年前は、小論文、一般常識といった出願もありました。
前回、簿記は、身体で覚えるものだというよなことを書きましたが、行政書士は、心理学でいうところの宣言的記憶を使う試験です。
つまり、教科書を読んで、その理解の深さが大事だと思います。
ただ、教科書もやみくもに、5回、10回読めば理解は深まるかというと、それはあまり得策ではないと思います。
記憶は、まず覚えるという行為があり、それを覚えているという状態があります。そして、必要なとき、それをきちんと思い出せること。覚えているかどうかは、実際には、必要なとき思い出せるかの時点でないと、わからない。
とすると、この思い出す機会がないと、ちゃんと記憶しているのかどうかはわからないということです。
それを確認するツールのひとつが、問題集ですよね。ただ、問題集というのは、解いて、答え合わせして、と、その繰り返しだけではもったいない。
正誤問題なら、謝りの選択肢もどこが誤りなのか、チェックする。
空欄補充問題なら、キーワードのつながりをまとまりとして覚えておくなど、インプットにも活用すると、より効果的な学習につながると思います。
教科書への書き込みをする人もいると思いますが、問題集の解説欄への書き込みも有効です。特に、キーワードの抜き書きだけでも、後でざっと確認するときなどにも役立ちます。
問題集は、過去問をまとめているケースも多いので、出願形式に慣れやすいという利点もあります。この効果は大きいと思います。
さて、行政書士試験は、宣言的記憶を使うという話、ここでは、スキーマとスクリプトが大事なんではないかと思っています。
法律の条文は、ざっくりと、用語の意味を押さえるものと、手続きの流れを理解するものとがあります。
用語の意味とは、不法行為や債権譲渡など、法律の言葉を正確に説明できるようになること。
手続きの流れの理解は、誰が、いつまでに、どんな手続きをするのか、申請書は誰に提出するのか、誰が審査をするのかを理解し、説明できるようにすること。
まとめ方としては、用語はマインドマップを使い、手続きはフローチャートを使って整理していくのがいいのではないかと思います。