47歳からの心理学学習帖

週末研究者の研究ノート。キャリアカウンセリングを中心に、心理学、社会学などのトピックを取り上げていきます。過去記事には東京未来大学在籍時の学習ノートをそのまま残しています。

休日考えていること

今日、ミーティングをしていて、同僚がある課題について、「先週の休み中考えてたんだけど…」と話したことに、そういえば、最近、休み中に仕事のことをあまり考えなくなったと気付いた。

彼女がどれくらいの時間、その課題をかんがえていたのかはしらないが、休みでも、ずっと仕事のことが頭から離れないというのは彼女がどれほど真摯に取り組んでいるかを表現していると思う。それが健全な状態なのかというと、それは別のような気がする。

以前、上司とも話したことがあるが、エンゲージメントが高いと四六時中仕事のことばっかり考えているというのは、メンタルヘルス上、どうなのだろう?

休みの間も仕事をしているようなものだが、その時の上司との議論では、それが楽しめているのならよいんじゃないでしょうか、というのが結論だった。

確かに楽しめているのであればよい気がいまでもする。一方、それが考えざるをえない、モヤモヤがいつも残っている、というのだと問題なのかもしれない。

わたしの場合、以前はそういう状態だった。

休みの間も、仕事のことがモヤモヤとした状態で、考えないようにしても自然と考えてしまうという…

上に書いた上司もそうで、いつの間にか、気になりだすととまらなくなると言っていた。そして、月曜日はいつもテンションが低く、機嫌悪いオーラで部下を寄せつけない。部下は近づけず、相談も報告もできないでいる。それがさらに上司の不安を助長する。そして、半ばキレ気味に、報告がないのは進んでないのかと部署全体にメールを流す。部下は誰に宛てたメールなのかわからない。返信できずにいるため、むしろ、それがその上司の怒りの導火線に火をつけてしまう。負のオーラがこうして部署全体に広がっていく。

コミュニケーションの取り方の問題にも見える。上司の性格によるのかもしれない。当時はそう思っていた。今ではちょっと違う気がしている。仕事に向き合う姿勢が、上司とその部下で大きなギャップがあったのではないか? 部下も与えられた仕事に真剣に取り組んでいた。残業もいとわずに責任感強く仕事をこなしていた。

ところが、その上司は、皆、何をしているのか、理解していなかった。

部下も、なぜ、上司がいつも機嫌が悪いのか、わからなかった。指示されたことはやっている、それで何が気にいらないのか、理解に苦しみ、いつも難しい顔しか見せないひとなのねと上司を認識していた。

飲みに行くと、彼は豹変する。楽しい上司に変わるのだ。一見部下とのコミュニケーションも活発なように見える。ただ、職場に戻れば難しい顔になる。

この部署は、今でも存続しているが、メンバーの退職、異動が続いた。

他部署から見て、今ではその上司は少し柔和になったように見える。何がきっかけかはわからない。他で諭されることがあったのかもしれない。

私自身は、大学に入ったことで、休み中に仕事のことを考えないことができるようになった。時間に区切りをつけられるようになった。

自分の居場所が家庭以外に会社しかないというのはメンタルに悪いと考えるようになった。

そう考えるようになると、逆に、会社の状態が客観的に見れるようになった。このバランスを大切にしたい。会社と自分は一心同体ではない。心底、そう思えるようになったことで、自分の仕事の範囲も見え、そこに集中できるようになった。

つくづくストレスフルな環境だなと感じる。そこで、バーンアウトしてしまわないためにも、会社は会社、自分は自分という線引きは意識しておきたい。