心理学の学び方
毎日熱い日が続いていますね。
今週は、スクーリングということで毎日、北千住を経由して堀切まで、朝6時半には家を出て通っています。
大学に来て、授業を受けていると、つくづく、心理学は教科書読んでるだけではダメだなぁと感じます。
心理学は身体で学ぶもんだというのは、東京未来大学に入って教えられたことですが、
本に書いていることをうのみにしないで、試してみる、やってみる、というのがとても大事なことだし、それが一番の学びになると実感します。
知覚心理学、認知心理学、社会心理学など教科書ではいろいろな実験が取り上げられていますが、あれを丸暗記するレベルだとなんの意味もなく、物知りレベルで終わってしまう。実験して、結果、教科書通りになってもならなくても、そこから次を考える、そこが心理学をやってる最たる学びになるんだろうなと思います。
頭でわかっただけではなく、それを実際に体験することがとても大事なことだと思います。
また、心理学には一定のお作法があって、先ず仮説を立てる、その仮説を統計を使って証明されるかされないかを確認していく手続きを取ります。
これは、ロジカルシンキングのトレーニングになります。
何が問題なのかを設定して、こういう場合にはこうなるはずだという仮説を立てる。それを実験を通して証明していく。その結果に対して考察する。
この一連の流れでは、正しく結果が出るように、いろいろ配慮しないといけないことがあります。
記憶実験でも、日常の言葉を使わないで、ランダムな文字の並びを覚えるってなことをします。言葉は知識や過去の記憶と結びついているので、そうした知識や記憶が実験に影響してしまうのを避けるため。
他にも、実験に参加する人の特性が偏らないようにするとか。人間、年齢を重ねるとどうしても物覚えが鈍くなってきます。なので、記憶実験では、特定の年代に偏らないようにする場合があります。統計的にもそれが望ましいから。
つまり、ある原因に対して、こういう結果になったということを証明したいのですが、他の要因が結果を左右してしまうというのを避けたい。なので、結果に影響しそうなことは予め影響がでないようにしておく必要があるのです。
こういう手続きを考えると、ふだんの仕事って、仮説でしか物事進めていないと実感したりするのですが、やはり、証明はだいじだなと思います。
ターム2結果出ました
ターム2の結果が、2科目出ました。
85点、90点。
ま、ま、良い結果でした。
ターム2単位取得試験終了
今朝、レポート2本の提出と論述形式の試験を終えました。
良い結果だといいなあ。
明日からはターム3が始まります。
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キャリアコンサルタントを目指します
キャリアコンサルタント講習に本日申込ました。来年の春受験が目標です。
この資格、今年の4月から国家資格になっていますが、厚労省が認定している講習修了が必須になっていて、15の団体が認定を受けています。それぞれこれまでキャリアカウンセラーなどの民間資格に定評のある団体ですが、これまでの実績と受講場所で、私は選びました。
キャリアコンサルタントを取ろうときめたのは、カウンセリングに関連する資格が欲しいと考えたこと、それとこの資格が国家資格になったということ、ですね。
この1年大学で学んできた中でも、カウンセリングは最も興味のある分野です。また、この資格は現職でも、あるいは退職しても活かせるのではないかという期待。
国は、キャリアコンサルタント10万人計画を立てているのですが、現在、約5万人。なぜ国がキャリアコンサルタントに力を入れているのか、その背景には、人口減少社会で労働者数も減っていること。そこで、一人ひとりの労働生産性をいかに上げていくかという大きな課題があります。
就業人口の減少に対して、1億総活躍と言われるように、女性、高齢者、外国人の労働市場参入を促進し、量的に働く人を増やすという施策も重要ですが、そのためには労働市場の整備と共に、一人ひとりの働き方を支える仕組みが大事になる。その仕組みのひとつがキャリアコンサルタント。
特に、企業内でのキャリアコンサルタントはまだまだ少ないと言われています。国は、企業へキャリアコンサルティングの導入を促したいと考えている。この点、今後の企業の動向はしっかりモニタリングしていく必要があるだろうと思います。
アメリカではキャリアカウンセラーという名称が一般的なようですが、日本はキャリアコンサルタントです。どうもカウンセラーだと心理臨床っぽいというのが理由らしい。
でもカウンセリングもやるしアセスメントもやるのはキャリアコンサルタントも、カウンセラーも同じでしょ、と思うのですが、心理臨床とは目的が違うというのをハッキリさせておきたかったんでしょうね。
臨床心理学と独立してカウンセリング心理学が存在するアメリカと異なる日本の事情が考慮されているのでしょう。
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消費者の心理
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キャリアコンサルタントの説明会に行ってきました
国家資格になったキャリアコンサルタントの情報収集のため、養成機関の説明会に参加してきました。
参加者は10人程度。
教務の方の説明を1時間半ほど聞き、その後、その説明者の方と話しました。
国策としてのキャリアコンサルタント10万人計画やセルフキャリアドック、企業内へのキャリアコンサルティングの普及など、なかなか、良い話を聞きました。
資格を取った後の話も、まあまあ、現実味のある話だったので、もし、キャリアコンサルタントの資格を取るなら、ここかなと感じられました。
資格って、取った後の道筋が大事だと考えていて、特に、キャリアコンサルタントは、その核にあるのはカウンセリングなので、スーパーバイズされながら実践を積んでいかないと、どんどんスキルも錆びついていくはずなのです。その点のフォローは、JCDAという協会がやっていくそうです。JCDAは、試験実施機関でもあり、厚労省の委託事業にも絡んでいる機関。
キャリアコンサルタントの取得には、養成機関での受講、試験受験、登録という3つのステップを踏む。
試験は、筆記と実地に分かれていて、実地は論述とロープレ口頭試問が行われる。
養成機関での受講内容は、理論と実践に分かれ、キャリア理論や面談技術を学ぶ。
実地の問題は、技能検定と形式は同じ。論述は逐語録から主訴、見立てを行い、ロープレはクライアントとの関係づくりから主訴の把握、見立て、方策ができるかが問われる。
あと、面白いなと思ったのは、ライフキャリアへの意識は女性のほうが高いらしいです。
出産、育児、介護などライフイベントとの関わりが男より深い、キャリアについても女性のほうが苦労するケースが多いというのがその理由。
男はワークキャリアを考えることは多い。
ただし、ワークキャリアは、終身雇用、年功序列を前提とした考え方で、定年までどういうキャリアパスを社内で辿っていくかを考えるもの。なので、むしろ、現在的な考え方ではない。それに対し、ライフキャリアは一生通じて考えるもの。ライフイベントとの関連や転職、離職も考慮に入れながらキャリアを考えていくもの。女性はこれまでそのようなキャリアを強いられてきたし、その点、経験値もあるということなんでしょうか。
キャリアは、労働法関連の改正もあったり、市場じたいも人手不足と低賃金の話などマクロの動きも流動的な一方、個人にとってもどう自身の生産性を上げていくかがエンプロイヤビリティにも影響するため、今、非常に興味深い。
T1単位取得試験完了
ターム1の単位取得試験を先ほど終えました。
レポートは昨日提出したので、あとは結果が出るのを待つ。
世襲と格差
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ひと昔前に流行った金持ち父さんのメッセージは、お金に働いてもらおう、そのために資産を持とうということだったと記憶しています。
今。議論されている格差社会では、金持ち父さんのメッセージは、確かにすでにある程度の資産を持っている人たちには該当するかもしれないが、資産を持たない人たちにとっては絶望でしかありません。
橘木俊詔さんの世襲格差社会でも、やはり、資産を持っているかいないかが分岐点だと思います。
ただし、ここでの資産は不動産や金融資産だけにとどまらず、カンバン、チバンも含むものです。
医師、政治家、弁護士、農家などの世襲の実態を実証ベースで手際よく分析していく中で、格差は単に再生産されていくだけでなく、より格差を拡大していくのだということを教えられます。その主要工程が教育であるというのは、苅谷剛彦さんの学力と階層にもつながることではあるのですが、前近代では、武士は藩校に通い、町人は寺小屋に通っていたのを思い起こせば、元々教育は階層と密接につながっていたのでした。
戦後、アメリカに追いつけ追い越せという風潮に押され、国家全体で生産性を上げるために、一流大学、一流企業、幸せな生活という神話が形成され、高度経済成長期の増える所得を元手にして、高校、大学の進学率は上がり続けました。
高度経済成長期の神話は、一億総中流神話と共に雲散霧消しましたが、それと同時に、教育制度が持つ階層の再生産という機能がより鮮明に見えてきた、というのは言い過ぎでしょうか?
世襲も教育に支えられているのは、橘木さんの分析から明らかだと思います。
東大生の親も東大出身が多い、慶応出身の子どもも慶応大生が多いんだとすると、予備校に行かず宅浪して東大早稲田を目指すという受験生が懐かしい。漫画にもよく描かれた浪人生も神話のひとつだったのかと感じます。
世襲、階層の固定化。
それがグローバルな現象だとうことも指摘されていますが、日本や韓国の場合、なぜか、前近代に立ち戻るような気がするのですが、それは牽強付会というものでしょうか?
医師の子が医師になる、親の跡を継ぐ。
これって、非難されることでは決してありません。むしろ、当然とも感じられるのですが、他の商売でも代々続くというのは尊敬の念で語られることでもあります。
なぜか?
やはり、日本は儒教の国だからではないのか?
と考えると、格差はグローバルな現象だとは認めつつ、その日本固有のあり方にも視線が注がれる議論もありうるだろうと思います。