47歳からの心理学学習帖

週末研究者の研究ノート。キャリアカウンセリングを中心に、心理学、社会学などのトピックを取り上げていきます。過去記事には東京未来大学在籍時の学習ノートをそのまま残しています。

心理学検定受けてきました

今、テキスト科目の中間テスト期間中。

なのに、今日は心理学検定の試験日。

大学まで行ってきました。

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6科目申し込んでいたので、しっかり、原理、発達、臨床、社会、産業組織、健康を受けてきましたよ。

1科目20問、四肢択一、マークシート方式。

1科目20分目安。

結果はひと月後。


今日は、あと、中間テストのレポート書こう。

休日考えていること

今日、ミーティングをしていて、同僚がある課題について、「先週の休み中考えてたんだけど…」と話したことに、そういえば、最近、休み中に仕事のことをあまり考えなくなったと気付いた。

彼女がどれくらいの時間、その課題をかんがえていたのかはしらないが、休みでも、ずっと仕事のことが頭から離れないというのは彼女がどれほど真摯に取り組んでいるかを表現していると思う。それが健全な状態なのかというと、それは別のような気がする。

以前、上司とも話したことがあるが、エンゲージメントが高いと四六時中仕事のことばっかり考えているというのは、メンタルヘルス上、どうなのだろう?

休みの間も仕事をしているようなものだが、その時の上司との議論では、それが楽しめているのならよいんじゃないでしょうか、というのが結論だった。

確かに楽しめているのであればよい気がいまでもする。一方、それが考えざるをえない、モヤモヤがいつも残っている、というのだと問題なのかもしれない。

わたしの場合、以前はそういう状態だった。

休みの間も、仕事のことがモヤモヤとした状態で、考えないようにしても自然と考えてしまうという…

上に書いた上司もそうで、いつの間にか、気になりだすととまらなくなると言っていた。そして、月曜日はいつもテンションが低く、機嫌悪いオーラで部下を寄せつけない。部下は近づけず、相談も報告もできないでいる。それがさらに上司の不安を助長する。そして、半ばキレ気味に、報告がないのは進んでないのかと部署全体にメールを流す。部下は誰に宛てたメールなのかわからない。返信できずにいるため、むしろ、それがその上司の怒りの導火線に火をつけてしまう。負のオーラがこうして部署全体に広がっていく。

コミュニケーションの取り方の問題にも見える。上司の性格によるのかもしれない。当時はそう思っていた。今ではちょっと違う気がしている。仕事に向き合う姿勢が、上司とその部下で大きなギャップがあったのではないか? 部下も与えられた仕事に真剣に取り組んでいた。残業もいとわずに責任感強く仕事をこなしていた。

ところが、その上司は、皆、何をしているのか、理解していなかった。

部下も、なぜ、上司がいつも機嫌が悪いのか、わからなかった。指示されたことはやっている、それで何が気にいらないのか、理解に苦しみ、いつも難しい顔しか見せないひとなのねと上司を認識していた。

飲みに行くと、彼は豹変する。楽しい上司に変わるのだ。一見部下とのコミュニケーションも活発なように見える。ただ、職場に戻れば難しい顔になる。

この部署は、今でも存続しているが、メンバーの退職、異動が続いた。

他部署から見て、今ではその上司は少し柔和になったように見える。何がきっかけかはわからない。他で諭されることがあったのかもしれない。

私自身は、大学に入ったことで、休み中に仕事のことを考えないことができるようになった。時間に区切りをつけられるようになった。

自分の居場所が家庭以外に会社しかないというのはメンタルに悪いと考えるようになった。

そう考えるようになると、逆に、会社の状態が客観的に見れるようになった。このバランスを大切にしたい。会社と自分は一心同体ではない。心底、そう思えるようになったことで、自分の仕事の範囲も見え、そこに集中できるようになった。

つくづくストレスフルな環境だなと感じる。そこで、バーンアウトしてしまわないためにも、会社は会社、自分は自分という線引きは意識しておきたい。

スクーリングの後

夏季のスクーリングは、2週間にわたって行われます。

今週も大学はスクーリング期間ですが、私は今週から仕事に戻りました。

とはいえ、スクーリング後のレポートの提出と、テキスト科目2科目の中間試験が今週金曜日から控えています。

さらに、心理学検定も来週日曜日にあるため、なかなか、仕事どころではない、ですねー。

心理学検定は、すでにあきらめのゾーンに入りました。

時間のやりくりはムリのないようにしたいものです。

スクーリングもあと1日

毎日、熱いですね〜。


日曜日からのスクーリングも明日でいよいよおしまい。

名残惜しい。

昨年もそうでしたが、休暇をとって大学に通うのは、とてもリフレッシュな気分になります。

それが、明日で終わりかと思うと、なんか花火大会の最後の大玉を待ち構えているような。

通信のスクーリングなので、全国から、年代も幅広い学生が集まってきます。

比較的男性は少ないです。


話していると、前向きに学びに取り組んでいる女性って多いなと感じます。


確かに、仕事も違えば、家庭環境も違うし、これまでの経歴もさまざまなひとたちで、大学に来ている理由もひとそれぞれなので、これこそダイバーシティなのではないかと考えたりします。

そして、共通しているのは、皆さん、学びに対して真剣だということ。

通信の場合、そのひとなりの強い動機づけがないと、そもそも、大学に行こうとはおもわないですしね。

何がきっかけで大学で学ぼうと考えたのか、これって、結構、大きなテーマだなぁ。


さてさて、通信のスクーリングについてのリフレッシュ効果はなぜ起きるのか?


ふだん生活している空間とは違う、目的も違う場所に身を置くということは、リゾートへ行くのと同じ効果もあるのかもしれません。

でも、結局のところ、一番の決め手はふだんとは違うひとたちといっしょの空間で、学びの時間を過ごすというところにある気がするな。


心理学は、ひとりでできることは限られていますしね。


そうそう。


学んでいるのが心理学だという点も、リフレッシュ効果を生んでいるのかもしれません。




心理学の学び方

毎日熱い日が続いていますね。


今週は、スクーリングということで毎日、北千住を経由して堀切まで、朝6時半には家を出て通っています。


大学に来て、授業を受けていると、つくづく、心理学は教科書読んでるだけではダメだなぁと感じます。

心理学は身体で学ぶもんだというのは、東京未来大学に入って教えられたことですが、

本に書いていることをうのみにしないで、試してみる、やってみる、というのがとても大事なことだし、それが一番の学びになると実感します。

知覚心理学認知心理学社会心理学など教科書ではいろいろな実験が取り上げられていますが、あれを丸暗記するレベルだとなんの意味もなく、物知りレベルで終わってしまう。実験して、結果、教科書通りになってもならなくても、そこから次を考える、そこが心理学をやってる最たる学びになるんだろうなと思います。

頭でわかっただけではなく、それを実際に体験することがとても大事なことだと思います。

また、心理学には一定のお作法があって、先ず仮説を立てる、その仮説を統計を使って証明されるかされないかを確認していく手続きを取ります。

これは、ロジカルシンキングのトレーニングになります。

何が問題なのかを設定して、こういう場合にはこうなるはずだという仮説を立てる。それを実験を通して証明していく。その結果に対して考察する。

この一連の流れでは、正しく結果が出るように、いろいろ配慮しないといけないことがあります。

記憶実験でも、日常の言葉を使わないで、ランダムな文字の並びを覚えるってなことをします。言葉は知識や過去の記憶と結びついているので、そうした知識や記憶が実験に影響してしまうのを避けるため。

他にも、実験に参加する人の特性が偏らないようにするとか。人間、年齢を重ねるとどうしても物覚えが鈍くなってきます。なので、記憶実験では、特定の年代に偏らないようにする場合があります。統計的にもそれが望ましいから。

つまり、ある原因に対して、こういう結果になったということを証明したいのですが、他の要因が結果を左右してしまうというのを避けたい。なので、結果に影響しそうなことは予め影響がでないようにしておく必要があるのです。

こういう手続きを考えると、ふだんの仕事って、仮説でしか物事進めていないと実感したりするのですが、やはり、証明はだいじだなと思います。



ターム3 中間開始

今月の中間は、千字のレポートとテスト。

テストとは別に800字のレポートがありますが、提出は少し先。


キャリアコンサルタントのテキストも、ぼちぼち読み始め、、、


心理学検定が手付かず状態。

キャリアコンサルタントにとってカウンセリングは?

キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門

キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門


サイコセラピストも、キャリアコンサルタントもカウンセリングのベースは共通している。そのベースは、ロジャーズの三条件
自己一致、受容、無条件の肯定的配慮。
杉原氏は、臨床心理士だが、キャリアコンサルタント、キャリアカウンセラーとの接触も多く、この本ではキャリア相談を例にカウンセリングについて説明されている。
確かに、サイコセラピストとキャリアカウンセラーとのカウンセリングに共通するところはある。だが、それぞれカウンセリングの目的は違うし、求められるものも違うという点についても十分に配慮されている。

キャリアコンサルタントを目指します

キャリアコンサルタント講習に本日申込ました。来年の春受験が目標です。

この資格、今年の4月から国家資格になっていますが、厚労省が認定している講習修了が必須になっていて、15の団体が認定を受けています。それぞれこれまでキャリアカウンセラーなどの民間資格に定評のある団体ですが、これまでの実績と受講場所で、私は選びました。

キャリアコンサルタントを取ろうときめたのは、カウンセリングに関連する資格が欲しいと考えたこと、それとこの資格が国家資格になったということ、ですね。

この1年大学で学んできた中でも、カウンセリングは最も興味のある分野です。また、この資格は現職でも、あるいは退職しても活かせるのではないかという期待。

国は、キャリアコンサルタント10万人計画を立てているのですが、現在、約5万人。なぜ国がキャリアコンサルタントに力を入れているのか、その背景には、人口減少社会で労働者数も減っていること。そこで、一人ひとりの労働生産性をいかに上げていくかという大きな課題があります。

就業人口の減少に対して、1億総活躍と言われるように、女性、高齢者、外国人の労働市場参入を促進し、量的に働く人を増やすという施策も重要ですが、そのためには労働市場の整備と共に、一人ひとりの働き方を支える仕組みが大事になる。その仕組みのひとつがキャリアコンサルタント

特に、企業内でのキャリアコンサルタントはまだまだ少ないと言われています。国は、企業へキャリアコンサルティングの導入を促したいと考えている。この点、今後の企業の動向はしっかりモニタリングしていく必要があるだろうと思います。

アメリカではキャリアカウンセラーという名称が一般的なようですが、日本はキャリアコンサルタントです。どうもカウンセラーだと心理臨床っぽいというのが理由らしい。

でもカウンセリングもやるしアセスメントもやるのはキャリアコンサルタントも、カウンセラーも同じでしょ、と思うのですが、心理臨床とは目的が違うというのをハッキリさせておきたかったんでしょうね。

臨床心理学と独立してカウンセリング心理学が存在するアメリカと異なる日本の事情が考慮されているのでしょう。




持論アプローチという手法

働くみんなのモティベーション論 (NTT出版ライブラリーレゾナント)

働くみんなのモティベーション論 (NTT出版ライブラリーレゾナント)

金井の持論アプローチは、体験してみないとその良さや実践性はわからない。
学術的な本を読むと、その内容を鵜呑みにして、理解したと思ってしまうことがある。だが、それは勘違いしていることが多く、そこで得た知識が使えなければ意味がない。昔はとにかく最初から最後まで読破することに専念したこともあるが、この歳になって、そんな読み方をすることはなくなった。
前にも書いたが、金井のこの本はワークブックなので、とにかく、自分で持論を書いてみないと意味がない。この本は読むというよりは、使う本なのだ。そして、この本で得た自分の持論は、他のモチベーションの本はもちろん、普段の生活にも続いていく。いわば、この手の本は、開かれた本なんです。

働くみんなのモティベーション論

働くみんなのモティベーション論 (NTT出版ライブラリーレゾナント)

働くみんなのモティベーション論 (NTT出版ライブラリーレゾナント)


モティベーションを実践的に考えるための本。
自分で自分のモティベーションをどのように自己管理していくか、あるいはマネージャーとして部下のモティベーションをどのようにマネジメントしていくか、そのための拠り所となる持論を構築するための本。
なので、ただ読めばよいというよりはワークブックに近い。
この性格の本を金井さんは、リーダーシップ、キャリアデザインでも出している。
モティベーション、リーダーシップ、キャリアデザインについて、持論アプローチを提唱しているのは、これらが経営学の組織行動論の中心的トピックスであることもさりながら、組織行動論という分野が実践的な分野だから。
知っているだけではあまり意味がなく、使えないと意味がない。
なので、金井さんの本を読むときは、理解するということ以上に、どう使うかを考えながら読まないといけない。要は、ワークブックやドリルだ思って読むのがいい。


消費者の心理

消費者行動論--マーケティングとブランド構築への応用 (有斐閣アルマ)

消費者行動論--マーケティングとブランド構築への応用 (有斐閣アルマ)


消費者行動の心理という科目の教科書。
この科目はモチベーション行動科学部では必須科目。学習の手引きに加え、サブテキストが配付されますが、このサブテキストは教科書のワークブックになっています。そのサブテキストに基づき、レポートを月2回提出します。勿論、テストもあります。

経営系に位置づけられていますが、タイトルに心理とあるように、心理学の応用と考えたほうがいいと思います。認知心理学社会心理学を勉強してから学ぶと、理解しやすい。心理学がどんなふうにマーケティングに使えるかがよくわかります。

それと、消費者心理を学ぶということは、自分の普段の生活を見直すことにつながる。
なぜ、いつも同じ缶コーヒーを買ってしまうのだろうか?とか、なぜ、車にはこだわりを持つのか? など、自分の買い物行動のクセがわかる。これって、結構大事なことだと思います。買い物行動って、実は、自分のライフスタイルを表現してるんですね。

ただ、教科書を漫然と読んでいるだけでは、なかなか自分の生活との関わりと結びつかない。という意味で、この科目のサブテキストの役割は大きい。実際にサブテキストで教科書の要点を把握し、サブテキストの問題を解くことで、自分の生活と心理学の接点を見つけ、気づきが生まれる。

ということで、消費者行動の心理は、非常にやりがいのある科目です。


キャリアコンサルタントの教科書を読む

キャリアコンサルティング 理論と実際 4訂版

キャリアコンサルティング 理論と実際 4訂版


キャリア・コンサルタントではなく、キャリアコンサルタントと呼ぶのが、制度上は正しいようです。
この本を読むと、各章の最初に同様に、キャリアコンサルタントの表記についてコメントがついています。資格制度と関連したキャリアコンサルタントがどういう資格なのか、また職業なのかがよくわかります。

渡辺とハーのキャリアカウンセリング入門で、キャリアカウンセリングは、米国の19世紀末からの経済史、産業の変遷の中で誕生し、発展してきたと記述されています。
同様に、木村氏のこの本からは、キャリアコンサルタントが現在の日本の経済、社会状況から要請されているものだということが良く理解できます。
言い換えれば、キャリアコンサルタントは日本の現在の状況が作り出したのであり、単に米国のキャリアカウンセラーを輸入したものではない、ということです。
つまり、キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントは。むしろ、別ものと考えたほうが良いのかもしれません。
もちろん、キャリアコンサルタントを支える知識は、スーパーやシャイン、ホランドなど米国のキャリア理論も含まれるし、カウンセリングの考え方、進め方もロジャーズに負っているのも事実です。
ただ、それらの理論をどのように使い、実践していくかは状況に左右される部分が大きい。理論にクライエントを当てはめるのではなく、クライエントに即して、理論の取捨選択をしていく必要がある。
心理学でも文化は大きなトピックです。
個人主義集団主義と対比されることもありますが、米国の実験結果が日本でも妥当性を持つのかは試してみないとわからない。
木村氏は、現在、キャリアコンサルティングが日本でどのように実践され、何を期待されているのかを手際良く整理されています。
この点、キャリアコンサルタントへの入り口として、最適な教科書だと思います。